16.タイヤ交換(2003.09.13) |
プントのタイヤは、これまでBSグリッドIIIの「185/55-15」サイズを履いていました。2万km弱を走行し、そろそろスリップサインが見えてきました。「摩耗してもグリップが衰えない」というふれ込みどおり、グリップ力はまだ不安ないのですが、山が減ってくると、乗り心地が固くなってくるのと騒音が気になります。
そこで、久しぶりにニュータイヤに交換することにしました。
今度は、もう少し乗り心地と静かさを重視して、価格もリーズナブルに。ということで、クロノスに履いて好印象であったダンロップのルマン(LM702)にすることにしました。
しかし、サイズは少し悩みました。ルマンはインチアップ用タイヤなので、他のタイヤに比べると、同じサイズでも幅が狭いのです。
今までと同じ185サイズでは、見た目が貧相になってしまいます。しかし、195/50サイズにすると外形が少し小さくなり過ぎます。
そこで今回は、思い切って2ランクアップで「205/50-15」サイズにしました。
タイヤ径は以前より数ミリ大きくなりますが、ほぼ適正サイズです。
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以前のタイヤとどの程度違うか興味津々でしたが、比べてみるとこんな感じです。(タイヤショップの人にお願いして、交換前に並べて写真を撮らせてもらいました)
右側がルマン205サイズ。左がグリッド185サイズです。
ルマンは、サイドウォール部分で比べると確かに1cm少々幅広いのですが、2サイズも違うとは思えません。特にトレッド部分は、どちらが幅広いのか良く分からないほどです。
このトレッド部分を比較すると、両タイヤのコンセプトの大きな違いが分かります。
平たくスクウェアなグリッドIIIに比べ、ルマンは中央部分が盛り上がったかなり丸いトレッドです。特にショルダー部分は、相当丸く削り落とされています。
溝の幅も広くて、設置面積はグリッドIIIの方が広い感じがします。 |
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装着すると、こんな感じになりました。
サイドウォールの盛り上がりがタイヤの自体のボリュームアップになって、フェンダーとのツラ一度も一段と増した感じがします。
ただし、ホイールのリム幅が6.5Jなので、ホイールが少し貧相な感じになってしまいました。(6.5Jがメーカーの推奨リム幅なんですがねぇ・・・)
見た目重視なら、やっぱり7J以上のリム幅にして、多少引っ張り気味で装着する方が格好良いですね。 |
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リアフェンダーとの隙間は、こんな感じです。
ホイールのオフセットは43mmですが、23mmのスペーサーを入れているので、実質のオフセットは20mmです。
フェンダー上部はまだタイヤが引っ込んでいますが、下部はかなりタイヤが露出しています。
プントには泥よけが付いていないので、雨降りは泥はねがひどいのです。しかもこれだけ露出すると、泥はねは益々ひどくなりそうです。
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フロント部分は、こんな感じになりました。
フロントはアイバッハのダウンサスに交換していますし、オフセットが少ないので、ステアリングを一杯に切ると、インナーフェンダーとの隙間は指一本も入らないほどギリギリです。
ショルダー部分が丸くなっているので、何とか接触することはありません。
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ステアリングを逆に切ると、こんな感じです。
こちらも、インナーフェンダーとの隙間はギリギリです。
これ以上車高を下げると、ちょっと危ない感じですが、まあ、タイヤチェーンでも巻かない限り、問題はないでしょう。 |
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後ろ姿はこんな感じになりました。
サイドウォールの盛り上がりは、見た目の迫力には貢献しているようです。
見る角度によっては、タイヤがはみ出しているような錯覚にも陥ります。
ちんたら走るクルマを追い抜いた後に見せつける後ろ姿としては、そこそこ「はったり」が効いてませんかねぇ・・・(^_^;; |
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さて、運転しての感想ですが、驚くほどステアリングが軽くなりました。この軽さは、175サイズのスタッドレスを履いた時と同じくらいです。先に述べたように、トレッドの接地面が相当小さいのだと思われます。
乗り心地と騒音は予想どおりの結果でした。道路の継ぎ目を乗り越えた時など、これまでは「ドコン、ドコン」といった音と振動が「トン、トン」と、かなりまろやかに軽くなりました。タイヤの走行音も、「ゴワーッ」から「グーッ」とかなり静かになりました。一気に2クラスぐらい高級車になった感じです。
しかし、2つもサイズアップして扁平率も下がったのに、走行性能はまったく逆の結果になりました。
丸いトレッドと柔らかいサイドウォールのせいでしょう。ステアリングレスポンスがダルになってしまいました。これまでより余分にステアリングを切らないと、回頭しない印象です。
コーナリングフォースはそれほどレベルダウンしていないので、コーナリングはまあまあ安定しています。
ただし、キビキビ感が無くなってしまったのは、このクルマのイメージに合わない気がします。
これだけ柔らかいタイヤなら、もっと引き締まった固いサスペンションにしてやると、楽しいかも知れません。
となると、次はいよいよアブソーバーも交換ですか?・・・・って、先立つものが無いよねぇ。
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