31.グランデプントに試乗してきました(2006.11.12)

我が家のプントの後継車であるグランデプントが発売されましたね。
6月に3ドアの「スポーツ」が先行して販売されましたが、これは6速マニュアル車のみの設定でした。
なので、僕の興味は5速セミATを積んだ5ドアの「デュアルロジック」です。
発売日の10月21日は用事があったので、その一週間後の10月28日に今のプントを購入した「アルファロメオ岐阜」へ行ってきました。
グランデプントは、何と言ってもこのボディデザインが良いですね〜
フィアットというより、まるでマセラッティのエントリーモデルのよう!(笑)

それもそのはず。
グランデプントはイタリアのジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたものなんです。


念のために、こちらがマセラッティの「3200GT」
こちらは、ジョルジェット・ジウジアーロの長男がデザインしたものだそうです。

ちょっと”おこがましい”ですが、お顔が似てるでしょ?!
ちなみに、こちらの新車価格は、約1,100万円!!だそうです。


グランデプントの3サイズは、
全長 4,050 mm×全幅 1,685 mm×全高 1,495 mm
ということで、うちのプントよりそれぞれ、215mm×25mm×15mm大きくなってます。
それだけのサイズ違いなのですが、見た目の印象はずいぶん立派になりました。

こちらが試乗させてもらったクルマで、Megaというグレードの車種でした。


内装は、特にシートとインパネの色遣いとデザインが、とってもオシャレでした。
オプションの大きなサンルーフが前後に付いていたので、車内はとても明るくて気持ち良かったです。
ステアリングはテレスコピックが装備されていて、ペダル位置(オフセット)も自然なので、ドライブポジションは問題なしです。
ミニバンのように大きなフロントガラスと高めのシートポジションで、視界はとっても良好です。実際のサイズ以上に室内が広く感じました。

ただし、ドアの内張はプラスチックが安っぽかったですね〜。
 
最初はお店の人が説明しながら運転して、途中から僕が運転してみました。

気になるシーケンシャル5速セミオートマは、クリープ現象がないのがちょっと不安でしたが、アクセルペダルに軽く足を乗せたくらいではクルマが急に飛び出すこともないので、慣れれば別に問題無さそうでした。

まずはDレンジに入れっぱなしで走行してみました。シフトアップ時にほんの少し間があるので、最初はちょっと「ウッ」となりますが、これも慣れればそれほど気になりません。
速度が落ちてくると、ちゃんとシフトダウンしてくれるので、エンジンブレーキも効きます。

一番面白いのは、Dレンジに入れっぱなしのままでも、シフトレバーを前後に動かせばシーケンシャルでマニュアルのようにギアを操作できること。
軽いアクセル操作だけでは、思い通りにシフトアップ・ダウンしてくれない場合でも、瞬時にシフト操作できます。

 
タイヤは標準の175/65R15サイズだったので、乗り心地は悪くありません。
ボディの剛性もかなり上がっているようで、ドアを締めると「ボムッ」という重厚な音ですし、少々の不整地を走行してもきしみ音など全くありません。
のへんは、うちのプントとは大違いです。相当レベルアップしてますね〜。
親戚が乗っているプジョー307と比べても引けを取らないくらいで、1.4リッタークラスとは思えない高級感があります。

走行安定性もまずまずで、常識的な速度域なら安心して飛ばせそうです。
サスペンションはそんなに固くはありませんが、低速でのハンドリングは思いの外にクイックでした。交差点を曲がる際にステアリングを軽く切っただけでも、気持ち良くすっとノーズがインを向きましたよ。
 
と、ここまでは良いことずくめですが、問題はエンジン性能です。

<グランデプントの性能>
  車両重量 1,150kg
  直列4気筒 SOHC 8バルブ 1368cc
  最高出力 77ps/6,000rpm
  最大トルク 11.7kgm/3,000rpm

うちのプントは重量1,060kgですが、エンジンは1241ccで 80ps/5,000rpm 11.6kgm/4,000rpm です。スペック上でもうちのプントの方が上回っていますが、実際に走行してみるとこの差はもっと大きい感じがしました。

発進時はアクセルを少し深めに踏み込めばそこそこ加速しますが、特に中間加速が良くないですね。
例えば50km/hくらいで走行中に、前車がスピードアップしたのでこちらもアクセルを軽く踏み込むのですが、全然思うように加速してくれません。
ガバッと思い切りアクセルを深く踏み込むか、シーケンシャルシフトを操作して無理矢理シフトダウンしないと、すぐに前車から置いてきぼりに遭います。。。

うちのプントもあまり大したエンジン性能ではありませんが、回転上がりの速さと反応の良いCVTのおかげで、どんな速度域からでも瞬時に加速してくれます。
これに比べるてグランデプントのエンジンは重々しくて、アクセルを踏んでも離しても速度はあまり変わらない。という感じです。
クルマは数値上のスペックだけじゃないよと言いますが、今どき8バルブのSOHCという驚くような古典的なエンジンの性能は、やはりそれなりでした。
正直言って、「なんじゃこりゃ!?」という感じでした。
 
短い時間での試乗でしたが、グランデプントの長所と短所が良く分かりました。
この非力なエンジンさえ何とかすれば、プジョーやVWなんて目じゃないくらい良いクルマなんですけどね〜〜。
ああ、でもこのスタイリングだけでも欲しくなってしまいます!
とっても惜しいですねぇ。。。。

資金があったら、ワンオフでボルトオンターボでも付けるか?!(笑)

戻る 

トップページに戻る