12.内装の防音

内装の防音対策はこんな感じです。

天井に「遮音パネル」と、その上に吸音材である「オトテン」を張っているところです。
「オトテン」は細かいパネルになっていて、これを「市松模様」に仕上げていきます。


内壁は「遮音パネル」の上に「オトカベ」を張りますが、「オトカベ」を張る前に、更なる防音効果を期待して「遮音パネル」にコーキングを施します。


コーキング剤も、ダイケンの「気密遮音コーキング」という専用品を使ってもらいました。 窓枠などとの境目だけでなく、「オトカベ」どうしの接合部分も、きっちりコーキングしてもらいました。


コーキングが完成したところです。
コーキングは思いの外に手間のかかる作業で、夜遅くまで作業して頂きました。


これは「オトカベ」を張ったところです。
普通の内装に比べて、ビスの間隔はかなり細かくなっています。


この窓は二重ガラスの「はめ殺し」なのですが、さらに防音効果を高めるために、室内側にもう一枚5mm厚のガラスをはめ込んでもらいます。
このために、木工で桟(さん)を作っているところです。


これはコンセント部分です。
「遮音パネル」「オトカベ」の2重構造になっているので、内壁の厚みは3cm近くあります。
ですから、コンセント部分はこのように奥に引っ込んでいます。


今日は防音ドアも付きました。重さ46kgもあるドアなので、取り付けるのも大騒動です。
戸当たりの部分は全てゴムパッキンで覆われていますので、簡単には閉まりません。少し手前から反動を付けて、「ぐいっ!」と引っ張って、「カチッ」と音がしないと閉まりません。
慣れるまでちょっとコツが要ります。


この防音ドアは機密性を保つために、蝶番の部分はこのように微調整できる仕組みになっています。
この部分をネジを弛めることで、ドアを上下・左右・前後方向に動かせます。


防音ドアの戸当たりの部分は、このようにゴムパッキンで囲われています。
この戸当たりも、カバーを外してネジを弛めることで、前後に微調整することができます。


コンセントも防音専用のものを使ってもらいました。
このようにカバーの裏面全体にゴムの板が貼ってあります。ゴムはそれほど厚いものではありませんが、カバーの隙間を覆うので、密着度がアップします。
「へぇ~っ、こんな商品があったんだ」って感じですが、何だか効果が期待できそうです。


コンセントの内側にもゴムシートを張りつめて、少しでも音が漏れることを防止しています。
これは専用の製品ではなく、この「はなれ」を施工している建築会社の社長さんのアイディアです。
些細なことですが、社長さんの施主に対する配慮と意気込みが伝わってきます。

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