2019年08月11日

406.フロート弁を交換しました。

「フロート」と言うと、僕のような年齢は、キャブレターの部品を連想しまいます。
ニードルジェットとかバタフライ弁とか・・・懐かしい名称を思い出します。(笑)
ここはクルマのサイトですら、当然ですよね~

クルマのサイトなのに申し訳ありませんが、今回はトイレの話です。

僕の自宅のすぐ傍に父親の家がありますが、トイレの水が止まらなくなったと言うので、僕が修理することになりました。
水が止まらなくなる原因の大半は、タンク内のフロート止水弁のパッキンが壊れていたり、レバーのチェーンが引っかかっていたり、ボール型の弁がズレていたりすることです。
自宅のトイレもこのような原因で何度か修理してますし、ボール型の弁も交換しています。
ところがタンクの中を確認したところ、オーバーフローした際に水を流すためのパイプに亀裂ができていて、そこからオーバーフロー管を通じて水が漏れていました。

パイプはプラスチック製ですが、経年劣化で割れてしまったようです。
(青丸で囲った部分です)


タンクの型番からネットで部品を探したのですが、何故かピタリと来る品番が見つかりません。仕方ないので「多分これで合うだろう」という品番で購入しました。
こちらがそのトイレです。

20年前の家なので、便器の上にタンクが乗っているオーソドックスな形状です。

フロート弁を交換するためには、このタンクを外す必要があります。
タンク脇の給水管を取り外して、タンク下側にある細長い13mmのナット2本を緩めればタンクが外せます。
タンクを外すと、長~いネジが突出していますね。
真ん中の大きな丸いプラスチック枠が、フロート弁の下側の部品です。


便器側は、真ん中から左右に分かれた黒い樹脂製のパイプがあります。
この真ん中の穴にタンクから水が流れ込むと、便器が洗浄される仕組みのようです。


購入したフロート弁(写真上側)を取り外したものと並べてみました。

形状は全く同じですが、購入した方が3cmほどパイプが長いのです。(汗)
その分だけオーバーフロー水位が高くなるので、鉄鋸で短く切断しておきました。(赤丸で囲った部分です)

新しいフロート弁を元通りに取付けて、便器にタンクを取り付けました。
ここで少し気になったのは、タンクの下穴と便器側パイプとの接合部分です。
特にパッキンなども無いので、「これで本当に大丈夫なのかなぁ。。。」
簡単に取り外せたので、きちんとタンクを乗せればOKなんでしょう。(笑)

いざ、タンクに水を張って試運転!

ジャパーン!!

勢いよく便器に水が流れて大成功!

と思いきや、タンクの下からもドバドバと水が漏ってきました!(大汗)

床にタオルを敷いて作業していたので大参事は免れましたが、失敗です。(泣)

もう一度タンクを取り外してみたら、便器側のパイプの口がひん曲ってました。
どうやらタンク側の穴に合っていなかったようです。


古いフロート弁を便器のパイプに合わせてみたら、このようにフロート弁の内側に便器側のパイプが入り込む仕組みになってました。下側のパイプを上の穴に差し込む方式なんですね。



普通に考えると、上から水が流れるのだから、下側の方を「受け」にするために穴が大きいと思うのですが、完全に逆なんです。不思議ですね~

今度は便器の横から接合具合を確認しながら、慎重にタンクを乗せました。
ただ、陶器製のタンクはかなり重いので、前かがみでタンクを支えながら作業するのは、かなり腰にキツイかったです。(泣)

タンクをボルトで留めて、もう一度試運転。

ジャパーン!!

どこからも水は漏れてません。
今度は成功です!

やれやれ、ちょっと肝を冷やしました。

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この記事へのコメント

2019/08/12 00:13:15
こんばんは。
トイレの修理、お疲れさまでした。
車の修理でもそうですが、アクロバティックな体制や、変に屈んだ体制は辛いです。
今回は重いタンクを抱えながらの作業なので、更にたいへんなことだったとお察しします。
もう少し整備性を考えて作ってくれると嬉しいのですが。(笑)
コメントへの返答
2019/08/12 00:38:41
こんばんは。
せっかくのお盆休みにこんな作業をしたくなかったのですが、緊急事態なので、仕方がありません。(苦笑)

陶器製のタンクは重いし、雑に扱うとヒビ割れてしまいそうなので、結構大変です。
住設機器は、専門の工務店さんによる施工しか想定していないので、素人の整備性なんてほとんど考慮されていません。

もしもハルクのような怪力の助手が居れば、「あ~、もうちょっと右」「もうちょっと奥」「そのままちょっと待ってて」なんて我がままが言えて、楽なんですけどね~(大笑)
2019/08/12 05:31:05
おはようございます。
大変なお仕事で、ご苦労様でした。

私も仕事柄、ボールタップ、ゴムフロートの交換は以前何度も経験していますが、筒部分(サイフォン)の交換はしたことが無いです。
結構面倒なんですね。
今時は陶器の内側が樹脂でサブタンクになっていてタイプもありますね。漏れにくくなっているのでしょうか?
コメントへの返答
2019/08/12 09:48:12
おはようございます。
あれは、ゴムフロート、ボールタップと言うのですか。
ホームセンターでも良く見かけますが、正式名称は知りませんでした。(笑)
水回りは、陶器、金属、プラスチックと、素材が違うものを現場合わせで取り付けるので、構造は簡単ですも、ちょっとした角度や力加減など、修理はなかなか面倒ですよね。
でも、今回は完全に事前の確認不足でした。。。(汗)

最近は、内側が樹脂タンクになっているのですか?
それは良いですね~
集合住宅なんかで水漏れしたら大変なことになるので、メーカーも色々考えているのでしょうね。
2019/08/13 20:24:40
フロート弁?
使っている処は有るか?
考えてしまいましたよ!😄
コメントへの返答
2019/08/14 01:50:51
こんばんは。
フロート弁と言う名前は、僕も初めて知りました。別に弁が宙に浮いている訳ではないので、なんかちょっと合ってない気もしますが。。。

水回りの設備は、簡単そうで意外に奥が深いですね~。
「何でこんな所にパッキンがあるんだろう?」と思うことがあれば、「ここは、パッキンが要るだろう!」と、突っ込みたくなることもあります。

不思議ですね~(笑)