23.HIDを装着!(2005.01.16)

 プントのヘッドライトはプロジェクターの中では比較的明るい方なのですが、HID化したベクトラに乗った後は、「うっ、くっ暗い!」と違いを感じてしまいます。「よ〜し、今度はプントもHID化するゾ!」と、以前から考えていたのですが、なかなか暇と軍資金がなくて実現していませんでした。

 しかし、親戚のプジョー307のHID化を請け負った時に、プント用のキットも一緒に購入してしまいました。「1セット買っても、2セット買っても、送料は同じだから・・・」なんて、自分に理由を付けて・・・。

昨日プジョー307を作業したばかりですが、今日も頑張って作業にかかりました。

購入したキットは、プジョー307やベクトラに装着したものと同じ、LOUD製のキットで、インターネットオークションなどで時々出品しているショップさんから購入しました。

この製品は、ベクトラに使ってみて品質面に問題ないと感想を抱いたのと、3台も取り付ければ、それなりに取り付け方法のノウハウを習得しているので、慣れた製品が良いんです。


それと、バーナーがこのように比較的コンパクトなのが、ここの製品の売りなんです。

プロジェクターランプは、内部にレンズなどの複雑な機構があるので、どうしても奥行きが長くなってしまいます。そこで、少しでも奥行きを短くするために、バルブは「H7」という小型なタイプが使用されている訳です。
ところが、HIDのバーナーは一般的に大きな物が多くて、特に発光部分から先が長いと、先がレンズに当たってしまい、装着できないことがあります。
ここの製品は、特に奥行きが短いいので、安心なんです。


HIDを装着する前に、まず、ライトのヒューズを確認しておきます。
案の定、プントのライトのヒューズは、片側10Aが使用されていました。
HIDは点灯してしまえばハロゲンランプより省電力なのですが、点灯直後はかなり多大な電流が流れます。
このため、念のためにヒューズを15Aに変更しておきました。


まず右側のバラストの取り付け場所ですが、右側ヘッドライトの周辺には、どこにもバラストを共締めできるような補器類が見あたりません。
そこで、厚さ3mmのステーをこのように折り曲げました。


このステーを、エンジンマウント部分の下に開いている穴にボルト止めしました。

バラストのネジ止め穴は、上側が2カ所で、下側は真ん中の1カ所だけなんです。
上下2カ所をネジ止めしたいので、このようにステーは斜めに折り曲げて、バラストの上側は左の1カ所だけネジ止めするようにしました。


バラストを取り付けると、このようにうまく真っ直ぐに取り付けることができました。

ステーは3mm厚なので、かなり頑丈です。
これなら、走行中に振動でステーが折れ曲がったりする心配はありません。


バーナーの電源ハーネスをライトの裏側から取り出すために、ライトハウジングの裏ブタに、このように17mmの丸穴を開けます。
プントのライトは、背面にあまり余裕がありません。バーナーは、ハロゲンバルブに比べて根元の部分(電源ハーネスが出ている部分)が結構長く突き出ているので、このまま裏ブタを締めると、電源ケーブルが急角度に曲がってしまい、トラブルになりかねません。

そこで、ハーネス取り出し穴はバーナーの真後ろになるよう、メジャーで慎重に測定して、この位置に穴を開けることにしました。


ハロゲンバルブを取り外して、バーナーを装着。
電源ケーブルを裏ブタの穴から出して、付属の防水グロメットを通します。

ところで、この裏ブタにはフォグランプ用の電源ハーネスが一緒にくっついていて、このハーネスをフォグのバルブから切り外さないと、裏ブタが取り外せないのです。
狭くてなかなか手が入り難いところにあって、結構大変でした。


一番の難関は左側のバーナーです。
ライトの直ぐ後ろにリレーボックスがあるので、裏ブタをまともに開けることもできません。
リレーボックスの取り付けボルトを外してみましたが、太いハーネスが邪魔して、1〜2cmほど後ろにスライドするのがやっとです。

ヘッドライトを外そうとしましたが、バンパーが邪魔で外れません。せめてバンパーを少し「ずらす」ことはできないかと、バンパー周辺のボルトを何本か外してみましたが、全く動きません。どうやらバンパーはジャッキアップして片っ端からボルトを外さないと無理のようです。


「これは困った!」刻々と時間が過ぎて、次第に焦ってきました。ちょっと熱くなり過ぎてきましたので、気を落ち着かせるために昼食休憩を取って、しばし思案・・・・・・。

そういえば、PCの組み立て用に「先の長いペンチ」を購入したことを思い出しました!
このペンチは、先が長くて微妙に曲がっているので、細かい部品をつかむのに適してます。このペンチを狭い隙間に入れて、ようやくフォグのハーネスを切り離すことができました。
あ〜っ疲れた!!


左側のバラストは、バッテリーケースの側面にボルト止めしました。
バッテリーケースはポリプロピレンなので、カッターナイフで溝を切って、そこにボルトを差し込みました。
こちらは、すっきり定位置という感じです。


ハーネス類を整理して、いよいよ点灯!

バンザ〜イ! うまく点灯しました。
ガレージの壁に映る光は、ハロゲンとは全く違う白さと明るさです。

ふっふっふっ。夜が楽しみです。


ちなみに、エンジンルームはこんな感じになりました。
バラストのシルバーの箱が両端に鎮座していて、「どこか違うゾ!」 っていう感じです。


さて、はやる気持ちを抑えて、夜になるのを待って試運転に出かけました。
信号待ちで前車のトランクに写るライトの光は、感動的に真っ白でとても綺麗です。
プロジェクターランプ特有の、光の境界線部分の紫色に近い青白さは、ハロゲンより更に際立ってきました。

しかし、車体に近い手前の路面は、思ったほど白くありません。もちろんハロゲンよりは白いのですが、遠くを照らす光が純白なだけに、手前の光はかなり黄色い感じがします。
実はHID化する前に、「プロジェクターランプにHIDを入れると、黄色い光が出ることがあるので、バーナーの色温度は4500Kではなく、6000Kにした方が良い」という情報を聞いていました。
しかし、サンデー・パパは実用性の明るさ重視なので、あえて4500Kのバーナーを選択しました。
果たして、もしもこれが6000Kのバーナーだったら、こんな黄色い色は全く出なかったのでしょうか? また、その場合に肝心の明るさはどうだったのでしょうかねぇ?
「ハロゲンより白いけど、なんだか暗い!」なんて最悪の結果だけは避けたかったし・・・・。

ノーマルでも暗いライトでは無かったので、HID化はベクトラで感動したほどの違いは感じられませんでした。
もちろん、ハロゲンより数段明るいのですが、路面の色がハロゲンに近いために、「凄く変わった!」という強烈な印象は薄かったですね。でも本当は、多少黄色っぽい色の方が路面状況を把握し易いんですけれどね。

戻る 

トップページに戻る