47.HIDを交換しました (2010.08.29) |
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プントのヘッドライトは、5年前にHIDに換装してあります。
ところが最近、頻繁に片側が点灯しないという不具合が発生するようになりました。
HIDは「LOUD」製なので、決して安物ではありませんが、ライトオン時に「ゴゴゴゴ」という異音がしますので、どうやらバラストが逝かれたようです。
HIDに換装してからの走行距離は、2万5千キロ程度です。しかも、もっぱら家内が近所のお買い物に使っているだけないので、夜間走行はそれほど多くありません。
「LOUD」は品質が良いとの評判で購入したのに、この寿命は正直不満です。
バラストだけ買い替えることも検討しましたが、最近のHIDキットはかなり安価になったので、この際、キットでゴッソリ交換することにしました。
さらに、どうせ作業するならと、ついでにフォグもHID化することにしました。
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購入したHIDキットは「HIPS」というメーカーで、オークションで大量に出品されているものです。
バラストはとても薄型で、小型・軽量です。
製造国はどこにも記載されていませんでしたが、唯一、「チップはドイツ製を使用している」と書かれていました。(笑)
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LOUDのHIDはバラストとイグナイターが一体になっているので、装着は簡単でしたが、このHIDは、別体になっています。
メーカーが純正装着しているHIDは、皆、バラストとイグナイターが別体になっているので、もしかすると、一体化はもともと設計に無理があるのではないかと考え、今回は別体タイプを選んでみました。
果たして、これで寿命はどうなるでしょうね?
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プントのライトはヘッドライトもフォグもプロジェクタータイプで、ヘッドライトは「H7」、フォグは「H3」バルブを使用しています。
プロジェクターライトはバルブの直ぐ先にレンズがあるので、バーナーの全長はできるだけ短いタイプを選択する必要があります。
この商品のバーナーの突出長は、「H7=43mm」、「H3=37mm」 と、比較的短いので、これなら何とか大丈夫ではないかと考えました。
また、以前のバーナーの色温度は4500Kでしたが、今回はもう少し白っぽくしたいと考えて、両方とも6000Kを選択しました。
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プントのライトハウジングの後方には、あまりスペースがないので、前回、ヘッドライトをHID化した際は、狭い隙間での作業にかなり苦労しました。
今度はフォグも換装するので、今回はライトハウジングを取り外すことにしました。
ライトハウジングはバンパーを外さないと脱着できないので、ジャッキアップして前輪を外します。
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これからの作業は時間がかかりそうだったので、この間を利用して、バッテリーを補充電することにしました。
ほんの1〜2時間も充電すれば満杯になる予定だったのですが、ここのところの猛暑でエアコン全開で走行していたためか、バッテリーは想像以上に弱っていました。
完璧に充電が完了するまで、なんと8時間もかかってしまいました。
この結果は、一番最後↓に報告します。
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バンパーを取り付けてあるボルトのうち、何本かはインナーフェンダーの内側に隠れていますので、まず最初インナーフェンダーを外す必要があります。
しかし、インナーフェンダーは多くのボルトで留まっていて、フロント側をずらせるようにしただけで、バンパーと合わせて、これだけの数のボルトを外しました。
ジャッキアップしているとはいえ、しゃがんだり寝ころんだりを繰り返しての作業なので、はっきり言って、かなりくたびれました。(>_<)
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苦労して、やっとバンパーが外れました。
全天候型ガレージの中とはいえ、日中の最高気温が37度という猛暑での作業だったので、この段階で早くもかなりの体力を消耗してしまいました。。。。。。
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ライトハウジングの裏ブタを開けて、フォグのバルブを外してみたところです。
バルブの先には金属製の遮光シェードがあって、あまり奥行きがありません。(^_^;)
メジャーを入れて確認したところ、バーナの先端はギリギリセーフというサイズでした。
本当は、もっとバーナ長が短い「H3C」用を選択した方が確実でしたね。
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こちらが、裏ブタです。
丸い穴は、前回HIDの配線を通した際に開けたものです。
フォグのバルブのお尻にあたる部分は、灰色のプラスチックカバーがあり、おまけに複雑な形状になっています。
この部分に穴を開けて、付属の防水キャップを取り付けるのは、無理っぽい感じです。
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しかも、バーナのお尻の配線が突出しているので、このままではフタを閉めることもできません。
そこで、バーナのお尻を覆っている絶縁カバーを短く加工して、配線を根元から大きく曲げることで、ギリギリフタを閉じることができました。
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フタには防水キャップを取り付けるスペースがありませんので、配線はハウジング側から外に出すことにしました。
配線を出すために、このようにハウジングの縁から1cmほど溝を切りました。
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この溝の先からバーナの配線2本を取り出して、溝は防水のためにホットボンドで埋めました。
これで、防水は問題ないハズですが、バーナは簡単には交換できなくなりました。
ホットボンド部分をカッターナイフで切り取れば交換できますが、まあ、バーナはめったに交換しないと思いますので、これで良しとしましょう。
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ヘッドライトのバーナも交換して、付属の防水キャップを取り付けました。
バラストへの電源も取り出すため、防水キャップからの配線は4本になっています。
フォグの電源は、ライトハウジングへの配線とコネクタが別になっていましたので、配線を途中で切断してギボシ端子を取り付けて、そこからバラストへの電源を供給します。
これで、ライトハウジングの加工が完成しました。
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ところで、ヘッドライトのバラストへの電源は、説明書通りバルブのコネクターから取っていますが、狭いライトハウジングの中でショートしないように、念のために絶縁の熱収縮チューブを巻いておきました。
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次に、バラストを取り付けます。
バラストはフェンダーの内側のスペースに取り付けます。
この位置ならライトハウジンクにも近いし、エンジンルームの熱の影響が比較的少ないと思われます。
ちょうど良い位置に、フェンダーを取り付けるステーのボルトが2本ありましたので、このボルトを利用してバラストを取り付けます。
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キットに付属のステーを少し加工して、このようにボルト留めして完成です。
本当は、2つのバラストを綺麗に並べて取り付けたかったのですが、後ろのバラストはインナーフェンダーが迫っているので、斜めになってしまいました。
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防水性を考えて、バラストは配線が出ている方を下向きに取り付けるのが良いのですが、そうするとライトハウジングへの配線が届かない可能性がありました。
このためバラストは上向きに取り付けましたので、念のために、配線の出口部分をホットボンドで防水加工しておきました。
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こちらは、右側のライト背面です。
このキットは安物のためか、配線の保護に対する配慮があまりありません。
高圧線も含めて、ほとんどの配線が露出してますので、僕はこれらを全て市販のコルゲートチューブで覆っておきました。
ヘッドライトにフォグの配線も加わったので、ライト背面はかなり混雑することになりました。
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左側のバラストも右側と同じ位置に取り付けました。
写真を取り忘れましたが、左側のライト背面にはリレーボックスがあるので、絶望的にスペースがありません。
この写真はライトハウジングを取り付ける前ですが、ライトハウジングを取り付けると、ライト背面はイグナイターと配線とコネクターで満杯状態です。
もしもバーナかバラストを交換することになったら、またバンパーを外さないといけません。(笑)
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苦労してバンパーを取り付けたら、いよいよ試運転です。
こちらは、ヘッドライトだけ点灯させたところです。
今回は6000Kのバーナにしましたが、以前の4500Kと比べて、それほど青くありません。
6000Kは車検対応ということでしたが、この色なら全く問題ないでしょう。
以前のバーナは、10mほど前方の路面が黄色いのが気になっていたのですが、6000Kでもその傾向はあまり変わりません。プントのプロジェクターは、こういう仕様なんでしょうね。
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こちらは、フォグも同時点灯させたところです。
フォグは黄色い光が無くて、こちらは6000Kを実感できるものでした。
手前の道路と両脇がかなり明るくなりましたので、これなら街灯が無い堤防道路などを走行する際でも、かなり安心です。
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4燈ともプロジェクターのHIDになりましたので、正面から見た印象は、なかなか精かんなイメージになりました。
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斜めから見ても、存在感がありますね〜っ。
これがプント本来の姿のような気がします。
満足満足!
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<走行後の感想>
夜間走行では、特にフォグの効果を痛感します。
道路脇の白線がはっきり見えるので、とても安心感があります。
一方、降雨時の走行は、明らかに見にくくなってました。(汗)
6000Kなら車検に通るので、きっと問題ないだろうと思っていたのですが、やはり「青っぽい」色は濡れた路面に同化して、以前より暗く感じられます。。。。(ちょっと 泣)
<余談ですが・・・・>
余談ですが、バッテリーを補充電したところ、エンジンの調子が、がぜん良くなりました。
アイドリング時の振動が軽減されただけでなく、排気量が100ccくらい増加したくらい、とてもスムーズに吹け上がります。
この変貌ぶりは、アーシングやプラグをイリジウムに交換した時以来のものです。
ちゃちなチューニングパーツを取り付けるより、バッテリーをきちんと整備する方が、よほど効果があることを実感しました。
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