3.アクセルペダルの高さ調整 |
ベクトラの乗り心地と運転性能には、ぞっこん満足しているサンデー・パパですが、どうしにも不満なのが、ドライブポジションです。
ステアリング操作にちょうど良い位置にシートをセットすると、ペダルが近すぎるのです。
特にアクセルペダルは、軽く足を乗せているだけで結構なスピードが出るので、どちらかというとアクセルを踏まないように、いつも足の甲を上に引き上げるのに力を入れている感じです。おかげで、しばらく運転すると右足のすねが疲れてきます。
そこで、アクセルとブレーキペダルの位置をもっと下げられないか、改造してみました。
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ダッシュボードの下に潜ってペダルの取付を確認してみましたが、ブレーキペダルにはどこにも調整用の機構が無く、全く調整できないことが分かりました。どうしても調整したければ、ペダルロッド形状を変えるか、ブレーキサーボの取付を改造するしかなさそうです。
これでは現実的でないので、当面はアクセルペダルだけ調節することにしました。
アクセルペダルは、いっぱいに踏み込んでも床からまだ4cm程度余裕があります。これをべた踏み状態で、ペダルがちょうど床に張り付くように調整します。
左の写真がアクセルロッドの付け根です(わかりやすいようにアクセルロッドは青く表示してあります)。アクセルをいっぱいに踏み込むと、右側のストッパーに当たり、アクセルを離すと、左側の白いゴムカバーのストッパーに当たる仕組みです。
最初に、ペダルを床いっぱいまで踏み込んだ時にスロットルが全開になるよう、アクセルワイヤーを緩めます。(3枚下の写真です)
次に、アクセルロッドの右側のストッパーのゴムを外してペンチで曲げ、ペダルを床いっぱいまで踏めるようにしました。
問題は、アクセルの戻り側のストッパーです。要はストッパー部分を手前に移動させれば良いので、ストッパー部分にゴムでも巻き付けようかとも考えましたが、ゴムは徐々に当たり部分が凹んできます。また、あまりいい加減な細工をしてアクセルが戻らなくなっては大変です。 |
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そこで、工具箱にころがっていた金物を加工して、ストッパーを作ることにしました。
写真のとおり、ホームセンターなどによく売っている、建築用の金物です。
これを曲げて、ペダルのブラケットの太いボルトに共締めするために、元の穴をドリルとリューターを使って9mm径程度に広げました。
アクセルロッドが当たる部分には、強力両面テープで2mm厚のゴムシートを貼り付けておきました。このゴムシートは剥がれないよう、あとで念のためにビニールテープでも補強しました。
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写真ではちょっとわかり難いですが、上の金物をブラケットのボルトに共締めしてストッパーにしたところです。
この金物はそれほど固いものではないので、ブラケットに取り付けてから、ペンチを使って少しずつ曲げて高さを微調整しました。アクセルワイヤの遊びがほとんど無い位置に調整したところ、写真のように、アクセルロッドは元のストッパー(白いゴムの部分)から1cm以上離れたところで止まっています。
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アクセルワイヤーの方は、ボンネットを開けて、スロットルボディへの取付ネジで調整します。
写真で囲んだフックがワイヤーを固定しているものです。これを外すと、ワイヤーは自由に動きますので、アクセルベタ踏みでスロットルが一杯になる位置に調整して、もう一度フックをはめればOKです。
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この結果、アクセルとブレーキの位置関係はこんな感じになりました。
写真では分かりにくいですが、アクセルペダルはブレーキペダルより7〜8cmほど奥に引っ込みました。 |
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アクセルペダルベタ踏みだと、写真の通り、ちょうど床のカーペットすれすれです。
これ以上位置を下げるには、カーペットを剥がして内張を加工するしかありません。
あと、ペダルのゴムも5mm程度の厚みがありますので、これを薄いアルミ製のペダルカバーに替えるのも、少しは効果がありそうです。
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さて、それでは試乗です。
ペダルの先端部分でたった3〜4cm程度位置が下がっただけですが、効果絶大です!!
ごく自然にアクセルを操作することができます。
不自然に足の甲を反らす必要がないので、長時間運転しても「すね」が痛みません。
アクセルワークががスムーズになった分、心なしか運転まで上手くなったような気がします(ホンマかいな?)。今までの我慢が一気に解消されて、もうルンルンです。
これでブレーキペダルも下げることが出来れば最高だったのですが、まあ、ブレーキはそれほど頻繁に踏むものではないので、「これで良し」としましょう。
今回の改造は、改造内容としては実に単純・簡単なものです。さらに使ったのは手持ちの材料だけなので、材料費もタダです。ただし、運転席下の狭いスペースに潜り込んで、ああでもないこうでもないと考えながら作業しましたので、作業時間と肉体の疲労は、かなりありました。(笑)
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