3.いよいよ建前です(その1)


<平成13年10月5日>

今日はいよいよ「建前」です。
前日に足場が組まれ、増築部分の雨戸やサイディングも既に取り外してあります。


御神酒とスルメで、簡単に工事の無事を祝います。
工務店の社長と監督を含めて、今日の建前は総勢5名です。


これは母屋との接合部分です。
母屋の柱にその場で「ほぞ」を切って、柱を組み込んでいきます。
現場で電気ドリルとノミで作った「ほぞ穴」ですが、位置・高さともバッチリです。材木はスコ~ンと定位置に収まりました。


平屋なので、柱などは重機を使わずに人力で持ち上げて組んでいます。見ている方も思わず力が入ってしまいます。


屋根の骨組みもできてきました。早いものですね。


屋根の骨組みの上に、4mm厚のベニヤを張ります。写真は、その上にフェルトシートを張っているところです。
この「はなれ」の屋根と壁は、「通気構造」と言われる工法で作られるため、全て二重構造になっています。4mm厚のベニヤは、二重構造の内側の部分になります。


4mm厚のベニヤの上に、「胴縁(どうぶち)」を等間隔で縦方向に打ち付け、その上に12mm厚のコンパネ板を張り付けてます。この「胴縁」の厚み(約21mm)分だけ二重構造となって、ここを空気が通る仕込みです。
屋根の頂点部分には隙間が設けてあり、ここから熱せられた暑い空気が外に排出される仕組みです。
なかなか合理的に作られていますね~


屋根瓦を葺く前に防水シートを敷きます。
このお兄さんはほとんど全ての作業を一人でやってます。しかも、とっても手が早い!!
まだ若い職人さんのようですが、見ていて気持ちの良いものでした。


防水シートの上に、今度は「胴縁」を横方向に打ち付けます。
瓦はこの胴縁に端を引っかけて、釘で打ち付けます。

トップページに戻る
次のページへ