2009年08月08日

14.タイヤローテーション(MICHELIN vs PIRELLY)

うちの407は、走行距離12,000kmの中古車を購入したものです。
前オーナーがフロントタイヤだけMICHELIN の「Pilot Precrda」に交換していたので、リアは純正のPIRELLYの「P7」のままです。このため居住性は

  フロント=乗り心地良好。騒音少ない
  リア=乗り心地固い。ロードノイズ大きい

という感じでした。
反面、ハンドリングは「イマイチ」で、特に直進性はあまり良くありませんでした。
コーナーリングは悪くありませんが、ステアリングのセンター付近のレスポンスが甘いので、直進時は常に細かい修正舵を当てている感じで少々疲れます。
最初のうちは「ふ~ん。これがプジョーの乗り味なんだ」と思っていましたが、先日プントに「Pilot Precrda」を履かせたら同じようなハンドリングに変貌したので、「これはタイヤのせいなのか?」と気付きました。

そこで、試しに前後のタイヤをローテーションしてみました。

こちらはリアに履かせていた「P7」です。

ショルダー部分のブロックはエッジの角が立っていて、トレッドの幅広さを感じるデザインです。


フロントに履かせていた「Pilot Precrda」です。

サイドウォールが丸みを帯びているだけでなく、ショルダー部分のブロックも角が丸くて、どこまでがサイドウォールかトレッドなのか分かりません。

なるほど、このデザインの差だけでも、乗り心地やハンドリングが異なることが容易に想像できますね。

さて、「P7」をフロントに履かせて走行してみての感想は?

走り出した瞬間、「うっ、うるさい!」「なんだこのゴツゴツした乗り心地は?!」
まるで別のクルマです。想像以上の違いでした!!
この走行音とゴツゴツ感は、特に低速走行時に痛感します。ところが、そこそこスピードを上げていくと「まあ、こんなものかなぁ。。。」と、次第に慣れてきました。
肝心のハンドリングは「うひょ~っ。直進性抜群じゃん!!」と、これまでの不満が一挙に解消しました。ステアリングを握る手に握力は全く必要ありません。
今まで「悪くない」と思っていたコーナリングでしたが、「P7」は初動からスパッと切れるので、慣れないうちはコーナリングの途中に慌ててステアリングを戻すこともあるほどです。高速での車線変更も、変なヨレがないのでとてもスムースです。
これは凄い違いです。

でも困ったなぁ。。。高速主体のドライブや峠道などを運転するなら断然「P7」ですが、市街地や郊外路をのんびりと景色を見ながらドライブするなら、「Pilot Precrda」の快適性は捨て難いものです。
助手席の家内は「以前(Preceda)の方が快適で良かった。。。」と言います。
う~ん。両者の中間ぐらいのタイヤはないものでしょうか?