2010年05月16日

29.タイヤ&ホイールを新調しました

うちの407の走行距離は、約3万キロになります。新車からリアに履いていたタイヤ(ピレリー・P7)と、途中から2本だけフロントに履かせていたタイヤ(ミシュラン・プレセダ)共に、3分山程度とそろそろ限界です。
そこで今回、タイヤ交換と同時にインチアップ(17インチ→18インチ)することにしました。
どんなホイールにするか散々考えたのですが、407のジェントルなイメージを損なわず、でもせっかくインチアップするので、径が大きく見えるスポークタイプにすることにしました。

選んだのは、このホイール。
SPORT TECHNIC 製の「MONO10 VISION」サイズは7.5J×18インチです。

407の純正18インチに似たオーソドックスなデザインですけど、長く伸びやかなスポークがとても素敵なんです。見た目の高級感の割に、リーズナブルな価格も購入欲をそそります。
ただし、悩んだのサイズです。
18インチで407に合う「PCD 108」は、オフセット40mmでリム幅は7.5Jになります。タイヤサイズは235/45を予定していたので、できればリム幅は8Jが欲しいところです。
しかし、このホイールの姉妹品に、「MONO10 ADVANTAGE2」という製品があって、こちらは8Jがあります。
しかし、このリム幅でオフセット40mmだと、フロント側のツライチ度がかなりギリギリになりそうな気配です。試しにノーマルホイール(オフセット48mm リム幅7J タイヤ幅215)でフェンダーから糸を垂らしてみると、タイヤ側面との余裕は2cm程度でした。つまり、ちょうどツライチか、少し出てしまうかもしれません。
そこで、タイヤサイズを225幅にワンサイズ落として出面を控えることにしました。
225幅なら7.5Jでも適正サイズですし、タイヤ側面の出面も押さえられます。
銘柄は、これまた迷いに迷って、ピレリーの「P ZERO NERO」225/45-18にしました。

最初は、ミシュランの「パイロットスポーツ3(PS3)」を検討したのですが、価格が高いこと高いこと! 明らかに予算オーバーです!
お財布に優しいルマンにしようか思ったところ、ショップの店長さんが「ルマンにするくらいなら、P ZERO NERO にしてはどうですか?」と。 最近 P ZERO NERO は在庫一掃セールなのか? とてもお安いのです。なんと価格はルマンとほとんど同額です!
「乗り心地も静粛性も決して悪くないですよ」というお勧めに、これで決定です。

で、装着しました。
おお~っ! これは迫力があります。
407のスポーティなデザインに加えて、高級感もあります!





フロント側のツライチ度はこんな感じになりました。

フェンダー上部からは、ほんの数ミリ程度、奥まっています。
ただし、フロントドアの下部は内側にすぼまっているので、この部分は完全にトレッドが見えています。
降雨時は、ドア下部が汚れてしまうでしょうね。ちょっと微妙なところです。。。。。

リアはこんな感じです。

あと1cmくらい外側に出ても、フェンダー上部とのツライチ度はギリギリ大丈夫な感じです。ただし、それだけ出すと、降雨時は後続車に迷惑を掛けるでしょうね。(笑)

フロント側を前から見たところです。この程度なら、品を損なってませんよね??



さて、このホイールのセンターキャップのデザインは、メーカーロゴの「S」のマークです。

別に悪くはないのですが、ここで悪戯を思いつきました。
実は、プジョー純正のライオンマークが付いたセンターキャップが手元にあります。
以前の愛車、オペルベクトラに使用していたOZ製のホイール(キャニオン)を407に装着した時に使おうと思って、オークションで手に入れておいたのです。


左がプジョー純正のセンターキャップ。右がスポーツテクニックのセンターキャップです。
厚みは異なりますが、直径はほとんど同じですし、爪の位置も似たような感じです。

装着してみたら、なんとなんと、ドンピシャサイズでした!!

爪の部分が少しキツイので、裏側の留め金を少し緩めておきましたが、ピッタリはまってますので、走行中に落とすようなことはないはずです。
いや~っ、これはうまくいきましたね。
「純正 スポーツテクニック ホイール」の出来上がりです。(笑)

ちなみに、ホイール裏側には、「MADE IN KOREA」の刻印がありました。

スポーツテクニックはドイツのメーカーですが、韓国で製造されてたんですね。

さて、センターキャップを交換したついでに、ノーマルタイヤと並べてみました。

右が使い古した「P7」。左が「P ZERO NERO」です。
P7は215サイズだというのに、NEROの225サイズの方が細い感じです。
直径はカタログ通り、NEROの方がほんの数ミリ小さいですね。この程度の差なら、メーターの狂いはほとんど関係無いと思われます。

両者のトレッドを比べてみました。

P7のトレッドは平面なのに比べて、NEROはショルダー部分がかなり丸くなってます。恐らく、設置面積はP7の方が大きいような気がします。
この差は、操縦性にどう表れるでしょうか?

ということで、運転しての感想です。

【乗り心地】
これまで履いていたピレリーP7に比べると、乗り心地は劇的に良くなりました!
まあ、5年も経って3分山まですり減ったタイヤと比較するのは公平ではありませんが、この違いは相当なものでした。
路面の細かい凹凸程度は全く気になりません。何事もなかったかのように、「すい~っ」と軽くいなします。
少し大きな道路の継ぎ目になると、「トン」と軽い音はしますが、P7のように「ドタン!」という音やステアリングへの衝撃はほとんどありません。
交差点手前などで、舗装が洗濯板状に波打っているような路面だと、タイヤ&ホイールの重量が増えている分だけ、さすがに「ドタドタ」感はありますが、P7のような飛び「跳ねるような感触」は薄れて、それなりに安定しています。
ミシュランのプレセダ(3年間使用)と比べても、NEROはワンランク・マイルドな乗り心地です。

【騒音】
これまた、古いP7と比較するの申し訳ないのですが、実に静かです。
NEROはスポーツ系タイヤのカテゴリーだと思うのですが、予想をはるかに上回る静けさには、とても驚きました。
まあ、P7がうるさ過ぎたということもありますが、それにしても静かです。
良く整備された舗装路では、全くと言ってよいほど走行音がしません。
吸水性の表面が粗い舗装路でも、「コー」という軽い音はしますが、音量が低く音質もまろやかなので、全く苦になりません。
これまでは走行音にかき消されていたエンジン音が、やたらと良く聞こえるようになりました。
さらに言うと、これまで市街地走行では全く気にならなかった風切り音まで聞こえてくるようになりました。
これまたプレセダを上回る静粛性で、乗り心地の良さと相まって、助手席の家内は「このタイヤとっても良いわ~っ。めっちゃ快適!」と大絶賛です。(笑)

【操縦性】
トレッドのゴムが新しいこともありますが、ステアリングはかなり軽くなりました。
ステアリングレスポンスや「手応え」という点では、ちょっと物足りない感じがします。これは、P7の方がメリハリがありました。ただし、コーナーリング時のグリップは悪くありません
乗り始めて最初に驚いたのは、転がりがスムーズな点です。
アクセルのツキが良くなったというか、ほんの少しアクセルを踏み込んだだけで、車体がスッ!と軽く前に出る感覚です。タイヤ&ホイールの重量はかなり増加しているハズなのに、まるでインチダウンしたような錯覚です。

【高速安定性】
今日、高速道路を70kmほど走行してみました。
直進性は、正直言って「まあまあ及第点」という評価です。もちろん不安を感じるようなことはありませんが、ステアリングレスポンスが少し甘いので、車体の動きは緩慢な感じがします。突然に強い横風を受けた際などは、ちょっと修正に窮するかも知れません。

【総 評】
快適性の点では、ミシュランのプレセダを上回っているのではないでしょうか?
プライマシーHPともタメを張れそうな気もします。反面、ステアリングレスポンスやグリップ感もプレセダ並で、割と普通のタイヤです。
P ZERO と言えば、「バリバリのスポーツタイヤ」というイメージでしたが、僕の中の評価では「コンフォートタイヤ」と言っても過言ではない気がします。
そしてなにより、この性能でこの価格は、コストパフォーマンス抜群だと思います!!