2014年09月08日

66. タイヤを履き替えました

うちの407の夏タイヤ(P-ZEROネロ)は、2010年5月にホイールと共に新調して以来なので、冬期のスタッドレス期間を除くと、4年半で3万キロ弱ほど使用しました。
まだ山はあるので車検は問題なく通りますが、最近特に乗り心地がゴツゴツと悪くなってきました。
また、舗装の悪い道路では轍にステアリングを取られ易く、高速走行ではステアリングの手応えが曖昧になり、直進性が悪くなってきました。
P-ZEROネロでも、新品の頃は乗り心地や静粛性は悪くなかったので、「またお値打ちなP-ZEROネロにするか」と、いつものタイヤショップに行って相談してみました。

407のタイヤサイズは、235/45-18というマイナーなサイズです。
このため、P-ZEROネロ以外の候補は、ミシュランPS3、ダンロップ・ルマン、トーヨー・PROXES T1 Sport、くらいしかありません。(レグノやアドバンは高価格なので、最初から候補の対象外です。笑)

ところが、P-ZEROはいつの間にか値上がりしていて、意外に高い。(泣)
PS3は、やはり予想通り高価で予算外!(苦笑)
ルマンは、店長さん曰わく「ネロから乗り換えるとグリップが低いので、後悔するかも・・・・」(爆)

そして以前から気になっていたPROXES T1 Sportは、僕の「なんとかしてよ!」オーラーが店長に通じたのか、頑張って値引いてくれました。
で、なんとか予算に近付いてきたので、PROXES T1 Sportを契約しちゃいました!(嬉)

と、ここまでの話は、8月9日のことです。
ところが、メーカーに在庫がなく、納品は9月上旬ということになりました。
待ちに待った9月5日に納品の連絡があり、今日(9月8日)交換してもらいました。


これが、PROXES T1 Sport のトレッドです。
外側は、シャープなハンドリングとコーナリング性能を高めるワイドトレッド。
内側は、ブレーキ性能と排水性を重視した左右非対称のパターンです。
P-ZEROネロに比べると、サイドウォール形状がスクェアで、ショルダー部も角張っているので、明らかに接地面積が大きくなっています。
触った感じでも、コンパウンドが柔らかいので、グリップ力が期待できそうです。


サイドウォールのロゴは結構派手ですが、スクウェアな形状でトレッドの回り込みが少ないためか、扁平率45%だというのに、なんとなく扁平率50%程度に見えてしまいます。
いかにも、エアボリュームが大きい感じです。


以前のP-ZEROネロは、225/45という、少し小さめサイズを履いていましたが、今度は235/45という適正サイズにしました。
さらに上記の通りサイドウォールが角張っているので、タイヤハウスとの隙間がだいぶ少なくなりました。

リアのタイヤハウスも、以前はちょっとスカスカ感が強かったですが、だいぶ見た目が良くなりました。


フロントフェンダーは、こんな感じです。
このタイヤの推奨リム幅は8Jなのですが、うちのホイールは7.5J。
このため、サイドウォールよりもリムの方が奥まっていて、迫力不足です。
見た目を重視するなら、やはり断然8Jにするべきでした。(泣)


フロントのツライチ度。
まずまず良い感じです。


リアのツライチ度。
少し奥まってますね。
フロントタイヤのトレッドがけっこう見えていますので、降雨時はドアの汚れが激しそうです。


ついでなので、横姿も。
225/45サイズから235/45サイズになったので、厳密に言うと4.5mm車高が上がったことになります。
そういえば、そんな気がするかも・・・??


このタイヤの製造年月は、4本とも「3414」と刻印されていました。
つまり、2014年の第34週に製造されたという意味です。
第34週ということは、8月18日~24日の週に製造されたということです。
僕が注文したのは8月9日で、その直後はお盆で工場は休業していたと思います。
その翌週のお盆明けが製造週ということは、僕の注文を受けて生産したことになります。
つまり、完全な受注生産だったことになりますね。(笑)
不良な長期在庫なんかではなく、正真正銘、うちの407の為に作られた「できたてホヤホヤのタイヤ!」というのが嬉しいですね!

<2016.09.18 追記>

PROXES T1 Sportは、アウディTTクーペに純正装着された評価の高いタイヤです。
先週末に往復400km(うち、高速道路は300km程度)を走行したので、インプレッションをこ報告します。
主に、履き替え前のピレリ「P-ZERO NERO」(4年半。30,000km程度走行)との比較になります。

<乗り心地>
すり減ったNEROとの比較はフェアではありませんが、靴底が固いビジネスシューズから、ジョギングシューズかウォーキングシューズに履き替えたくらいの違いがありました。
トレッドのゴム質が柔らかいので、路面の細かい凹凸を吸収しています。また、平らなトレッドとスクウェアなサイドウォールというタイヤ形状のため、同じサイズでもエアボリュームが大きいので、大きな段差を乗り越えた際のガツンというショックが和らいでいます。
ただし、カテゴリーとしてはプレミアムスポーツタイヤという位置づけなので、乗り心地重視のコンフォートタイヤのような柔らかさはありません。
幅広いトレッドと相まって、路面の継ぎ目や段差はそれなりに拾いますし、タイヤ自体の重量もあるので、柔なサスペンションだとドタドタ感があります。
しかし、舗装状態の良い路面では、とても「しっとりとした」乗り味で快適です。

<静粛性>
これまた、すり減ったNEROとの比較で恐縮ですが、だいぶ静かになりました。
もちろん、コンフォートタイヤに比べると、路面に接する面積が広く、トレッドのブロックも大きいので、低速でもそれなりに走行音がします。
しかし、特に音質においては、NEROの「グァーッ」「ゴーッ」という耳障りな音に比べて、「クォー」という柔らかな音質は、長距離走行でも疲労しません。

<直進性>
すり減ったNEROは、アスファルトの轍や段差などでハンドルを取られ易く、ハイスピード走行では結構神経を使いました。また、高速道路を法定速度で巡航していても、常に操舵を細かく修正する感じがあり、疲れがありました。
一方このタイヤは、「矢のような直進性」というほどではありませんが、荒れた路面や段差にほとんど気を遣う必要が無くなく、巡航速度なら「片手運転で楽々!」という感じです。

<見た目>
トレッドパターンは、ミシュランのパイロットスポーツや、BSのポテンザ。ヨコハマのアドバンなどと似た感じで、いかにもスポーツ系タイヤの印象です。
サイドウォールは丸みが少なく、トレッドとの境目も角が立っています。
プレミアムタイヤの割には、サイドの「TOYO」や「PROXES T1 Sport」などのロゴはかなり派手です。
今回のタイヤサイズは「235/45-18」ですが、その規格以上に幅広なトレッドなので、かなり太く見えます。また、235幅に7.5Jのリムは役不足で、リムよりもサイドウォールが横に張り出しています。

<ハンドリング>
このタイヤの最も「売り」の部分です。
サーキット走行もこなすようなギンギンのスポーツタイヤではないので、「ガツン!」とくるような強烈なグリップはありません。
しかし、尋常な速度で走行する限り、ステアリングを切れば切った分だけ曲がる。不自然な遅れがなく「すい~っ」と自然に回頭する。という当たり前の感触が、とても気持ち良く味わえます。
ステアリングに伝わる反力も正確で、微細な操舵角で不自然に反力が変動するような変な感触がありません。
名神高速道路の米原ジャンクション近辺は、けっこうなアップダウンとカーブが連続してます。そこそこのスピードで走行すると、クルマのボディやサスペンション、タイヤの性能の違いを感じることができるのですが、このタイヤは素晴らしい安定感と気持ちの良い走りを実感することができました。手に汗を握るような緊張感は全くなく、街中の交差点を普通に曲がるような気軽さで、高速コーナリングをこなすことができました。

<その他>
この他に、降雨時の性能や耐久性なども比較してみたいのですが。残念ながらまだ機会がありません。ただ、トレッドのゴム柔らかさから想像すると、「降雨時のグリップ性能はとても良い」。その代わり「減りは早い」という気がします。

トーヨータイヤはブランド的には今一歩ですが、その中ではフラッグシップの位置づけとなっているタイヤなので、メーカーさんも開発に力が入っているのだと思います。
このため、上位メーカーのフラッグシップタイヤと比較しても遜色ない性能にもかかわらず、比較的リーズナブルな価格になっている感じです。
この価格でこの性能であれば、僕は大満足です。