2008年01月14日

54.瀬戸に行ってきました

今日は、3連休の最終日。 北風がとても寒いのですが、お天気は良さそうです。 そこで今日は愛知県の「瀬戸」の街を探索しに行ってきました。
瀬戸は、「瀬戸もの」の名のとおり、「瀬戸焼」の産地です。 市営駐車場にベクトラを駐めて、昔ながらの窯元が集まっている「窯垣の小径(こみち)」という散策路を東に歩いてみます。


「窯垣の小径」は、大人2人が並んで歩ける程度の細い散歩道なのですが、道の両脇は、使い古したり失敗した焼き物で土手を組んであります。


これは観光用ではなくて、もともと廃品利用だったそうですが、と~っても味があって粋なんですよ。 窯元だけでなくて、一般の民家の土手や壁も焼き物が使ってあったりします。




小径の途中に、「窯垣の小径 資料館」という、無料の資料館があります。


古民家を利用した資料館なのですが、中にはボランティアの方が居て、とても親切に説明をしてくれます。 座敷に上がり込んでお茶をすすりながら、瀬戸焼の歴史ビデオを視聴させてもらいました。


この資料館にある古い「お風呂場」です。


これは、「かわや」です。 こんなお便所、今はまず見かけることがありませんが、焼き物の便器が何だか綺麗なんですよね~


こちらは、「窯垣の小径」の終点近くにある「本業窯」の「登り窯」です。
もちろん今は使用されていませんが、お店の方に一言ことわれば見学させてくれるそうです。

「どうしようかなぁ・・・?」とウロウロしていたら、どこからともなく、赤いダウンジャケットを着たロマンスグレーのおじさんがやってきて、「一番上の窯は入れますよ」と教えてくれました。


「それでは」と、登り窯を見学させてもらいました。


窯の中を見学させてもらいました。 窯の中は、長年の間、高温で焼かれたために、煉瓦の壁面が溶けてツルツルになってます。 歴史を感じますねぇ。


窯の見学を終えると、さきほどのおじさんが、「良かったら、隣の資料館もご覧になりますか?」と、案内してくれました。資料館の中には、安土桃山時代の焼き物の他に、とても素敵な焼き物が並んでいます。


ここの窯は陶芸家・水野半次郎さんの工房で、案内してくれたおじさんは、実は「7代目 水野半次郎」その人だったのです。 そんなこととは全く知らなくて、色々と恥ずかしい質問をしてしまいました。(^_^;)


なかなか話し好きの方で、向かいにあるギャラリーにも案内してくれました。 せっかくの記念なので何か買って帰ろうかな?と思いましたが、有名百貨店で定期的に個展を開かれるほど著名な陶芸家さんなので、ふらっと立ち寄った僕たちには、残念ですが簡単に買えそうなお値段ではありませんでした。


さて瀬戸の名物と言えば、瀬戸焼の他に「瀬戸焼きそば」があります。
一番の老舗は、深川神社の参道脇にある「大福屋」さんです。参道脇に屋台のようにずらっと並ぶ、昔ながらのお店の一つなんです。 しかし、ここは知る人ぞ知る有名店だそうで、食事時はもちろんのこと、それ以外の時間でも、お店の外まで席待ちと持ち帰りを待つお客さんで一杯です! この店構えからは、ちょっと信じられない光景です。


10人も入れば一杯という感じの小さなお店の店頭で、おやじさんがコテを使って黙々と焼いています。
「瀬戸焼きそば」は、独特の茶色い蒸し麺に、豚肉の煮汁をダシにした醤油風味の味付けで、具はキャベツと甘く煮込んだ豚肉だけというシンプルなものです。 初めて食べましたが、一般的なソース焼きそばとは明らかに違う味です。 蒸してあるからか、麺は柔らかくて箸で手荒に扱うと?ボロボロとちぎれます。 とてもあっさりした味付けで、しかも「甘い!」のです。これにはちょっと驚きました。 こんな味の焼きそばは生まれて初めて食べました。瀬戸に行った際の土産話にはもってこいですよ!


その後、深川神社から川を渡ったすぐ向かいにある「招き猫ミュージアム」に行きました。1階は土産物屋さんになっていて、数多くの招き猫が売られています。そして2階は全国から集めた3千もの「招き猫」が展示されています。よくぞこれだけ集めたものです。
そんな中から、こんな置物を買ってしまいました。 漫画チックな置物なですが、表情がと~っても可愛いかったので、どうしても欲しくなってしまったんです。 「にわ ぜんきゅう」さんという、南知多を活動基盤としておられる作家さんの作品なんですよ。


その他には、こんな携帯電話ストラップも買ってしまいました。 なんだかすっかり「招き猫」の虜になってしまいました。(笑)

瀬戸の町は、なかなか面白いところがありますね。 気候が良くなったら、また行ってみようかな?

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