2009年09月30日

36.光ケーブルが来ました

わが家のインターネット環境はADSLですが、自宅から電話局まで4.5kmも離れているので、せいぜい1.2Mbps程度の速度しかでませんでした。そこで、遅ればせながら光ケーブルに変更することにしました。
光ケーブルへの変更が今頃になった理由は、敢えてNTTを拒んだからです。
NTTはこれまで自社の都合を優先して、ADSLやIP電話など消費者に有利なサービスには消極的でした。ISDNなどは最たるもので、安価で高速なADSL技術が確立しているにもかかわらず、遅くて割高なISDNをずっと売り続けていましたからね。
「光Bフレッツ」が始まってからも、他社プロバイダーとの提携やIP電話利用が進まず、初期費用や利用料もなかなか下げませんでしたしね。これらが、ど~してもNTTを好きになれなかった理由です。
いつかは他社で・・・と考えていたところ、中部電力の「コミュファ」のエリアがやっと我が家まで来ました! 光電話はNTTの電話番号を引き継げますし、初期費用や基本料などもお値打ちです。
僕が使っているプロバイダーのODNやIP電話もお値打ち価格で使えます。それに、「ベストエフォート」の原則から考えると、かなり普及が進んだNTTの光よりも、岐阜ではまだマイナーな「コミュファ」の方が、回線を独り占めできる分だけきっと速いのではないか?期待できます!

7月1日に申し込んだところ、開通は10月か11月になるとのことでした。
まだまだ先だと思っていたら、9月初旬のある日、いつの間にか家の前の電信柱に、光ケーブルが来ているではありませんか。家の前でぐるぐる巻かれて終了していますので、どうみてもうちのために引いてあるケーブルです。と思ったら、いきなり「来週の火曜日に工事に行きます」との電話がありました。


今工事に来てもらっても、まだ家の中が整ってません。そこで、工事日程を2週間ほど延ばしてもらい、慌ててケーブルを引き込むための造作をしました。
わが家の電話線は、1Fの壁面から入線して→「1Fのリビングルーム」→「2Fの廊下」という配線で、それをさらに自分で工事して、「2Fの書斎」まで延長してありました。しかし、パソコンやモデムは「2Fの書斎」に集中しているので、ADSLに変更した際に、外線を直接この「2Fの書斎」に引き込んで、ここを起点にするよう、自分で配線を引き直しています。


しかし、電話線は屋根裏を這わせただけなので、光ケーブルを同じように配線してもらうためには、もう一度書斎までの引き込みルートを作らないといけません。
そこでホームセンターへ行って岐阜の企業である未来工業製の「PF管」(直径18mm)を8m購入してきて、1Fの屋根裏に潜って2Fの書斎まで引き込みました。


室内側の出口は、モデムやハブ類を集約してある壁面の下の方に楕円の穴を開けました。


出口の部分は、このようにコンセントプレートを加工して違和感のないように仕上げました。


こちらは、建物の外壁の部分です。前回敷設した電話線用の配管(グレーの配管)の下に並行して、光ケーブル用の「PF管」(ベージュ色)を配管しました。


さて、いよいよ今日は工事です。工事日は、無理を言って僕が休みの土曜日にしてもらいました。
朝8時半に工事屋さんのクレーン付トラックがやってきました。巻いて束ねてあった光ケーブルを外して、家の敷地に引き込みます。




引き込んだケーブルは、電話線と同じ金具を使ってこのように留めていきます。 写真の左側は以前からある電話線で、右側のオレンジ色の被膜を被せてあるのが光ケーブルです。 この辺の工事の方法は、以前の電話線と全く同じなんですね。


光ケーブルの引き込み工事は、導通確認まで含めて1時間足らずで終了しました。 あらかじめ「PF管」が引き込んであったので、「ここまで準備してもらったのは初めてです。おかげさまで、作業はとっても楽でした!」と工事屋さんも大喜びでした。そりぁそうでしょうね。
室内側はこんな感じになりました。写真の左下のある白い箱が「終端装置」です。その上にある黒い箱がIPフォン用の「IP電話アダプター」(NECのAterm BR500V)。その右側の白い箱が「光電話アダプター」で、一番右にあるのが「スイッチングハブ」です。


「光ケーブル」→「終端装置」→「光電話アダプター」→「IP電話アダプター」→「ハブ」→「PC」という順番に接続することになります。 これって良く考えたら、光電話はIP電話なのに、一旦アナログにして、それをまたわざわざIP電話にしてるんですね(笑) 頻繁に電話する遠方の身内がBBフォンを使用しているので、IPフォン同士の無料通話を使いたくて、こんなことになってます。ACアダプターだけでも4個ありますし、なんだか凄いことになってきました(笑)
これらの機器や光ケーブルを傷付けたりしないよう、100円ショップでネットを買ってきて、ガードすることにしました。これなら、通気性も問題ないし、我ながらなかなか良いアイディアでした。 あとはもう少し配線をすっきり整理すれば完成です!


さて、速度はどの程度改善されたのでしょうか?
導通時に工事屋さんが測定したころ、「90Mbps」!出てました。ところが実際にODNに接続してブロードバンドスピードテストのサイトにアクセスして測定したら、32Mbpsしか出てません?!
そこでMTUを変更してみます。「RWin」の値を「262140」に設定したところ、効果はバッチリで「32Mbps」から一気に「52Mbps」へと飛躍的に速くなりました。

<その後のレベルアップ(2006.10.10)>
でもやっぱり、光ケーブルなのにもの足りません。 スピードが出ない原因の一つに、マシンの性能が低いことが挙げられます。
そこで、セカンドマシンのCPUを「Athlon 1GHz」から「Athlon XP 2500+」にグレードアップしました。 この結果、速度は「70Mbps」に向上しました! これなら満足ですね!!

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