2007年01月24日

39.電気シェーバーの充電池を交換しました

僕は何年も以前からずっとBRAUNのシェーバーを愛用しています。使い勝手が良く、何年経っても替え刃が売られているのが気に入っています。
約6年前に購入したこのシェーバー(4403)で3代目ですが、とうとう充電ができなくなりました。
買い替えを考えて電気屋に行きましたが、最近のBRAUNのシェーバーは全て3枚刀以上になっていて、替刃が異様に高いのです。廉価版は本体が5千円程度で安売りされているのに、その替刃は、内刃と外刃のセットで、なんと5千円近くします!
今回充電池がダメになったこの機種は2枚刃ですが、剃り味に不満はありません。しかもオークションなら、新品の替刃が市価4,000円程度のところ、1,300円程度で入手できます。しかし、最新型の替刃はオークションでもあまり安くありません。需要と供給の関係なんでしょうね。


できればこの機種を使い続けたいので、自分で修理できないものかと、ダメもとでシェーバーをバラしてみました。まず最初に首振りヘッドの付け根のネジを外して、ヘッド部分を取り外します。


次に、お尻の部分の隠し蓋を取っると、ネジが2本現れますのでこれを外します。 ボディの隙間に細いドライバーを差し込んでちょっとコジると、このように分解することができました。


分解してみると、緑色のカバーが巻いてありますが、基盤にハンダ付けされているのはどう見ても単三型の充電池です。シェーバーの外側には「NH-accu」というマークが印刷されていましたので、この電池は「ニッケル水素電池」だと思われます。
単三型の「ニッケル水素電池」なら、電気店で安価に入手できますので、希望の光が見えてきました。


基盤を外してみると、このように充電池は金属板を使って基盤にハンダ付けされています。この金属板と充電池は、スポット溶接のような手法で貼り付けてあり、簡単には外せません。


この金属板をペンチを使って無理矢理にむしり取ると、充電池のマイナス側には「HR」の刻印がありました。インターネットで調べたところ、「HR」の刻印はSANYOのOEM製品とのことなので、これなら電気屋で安く入手できます。
ちなみに、ソニー、マクセル、富士通、富士フイルム、エプソン、オリンパス、カシオ、ビクターの充電池は、SANYOのOEMだという話です。


ところが電気店へ行ってみると、ニッケル水素電池には規格が沢山あって、電池容量が1600mAhから2700mAhくらいまで、何種類もあるじゃないですか!
この際、容量の大きなものに交換した方が良さそうに思いますが、もしもシェーバー本体にそれだけの充電能力が無いと、満充電することができずにパワー不足となったり、充電機器側が過熱する可能性があります。逆に充電能力を下回る容量しかないと、過充電で電池が過熱してしまわないか心配です。
そこで、このシェーバーが作られた6年前には、こんなに高性能の充電池は存在してなかったのではないか? と考え、おそらく数年前は主流であったと思われる1650mAhのこちらの製品を購入しました。
2個で680円という安価なものです。


この充電池に、前の充電池から引き剥がした金属板をハンダ付けしました。 ハンダ付けする前に、電池の端子部分のメッキをサンドペーパーで磨かないと、ハンダはうまく付きません。


基盤部分には両面テープで充電池が貼り付けられていましたので、もう一度両面テープを張り直します。 基盤には親切なことにプラスとマイナスが絵と記号でシルク印刷されてました。


金属板を付けた充電池を、基盤に差し込んでハンダ付けします。あとは分解時と逆の手順で組み立てます。これで完成です!
ドキドキしながらスイッチを入れてみると、「ウイーン」とシェーバーは勢いよく作動するじゃないですか! こんな元気な作動音を聞くのは久しぶりです。シェーバーの動きから察するに、電池は出荷時からかなり充電されていたようです。
バンザーイ! 成功です!


このあと恐る恐る充電してみましたが、約15分で満充電となり充電ランプが自動的に消えました。 シェーバーの動きや充電時間などに不審な点はありません。
充電中は本体の側面がほんのり暖かくなりますが、これも以前と同程度の感じです。 これで当面の間は、安価な替刃が使えそうです!

<ご注意!!>
今回の修理(改造)は、あくまでも自己責任で行っています。 このような修理(改造)を真似されて火事や事故が起こっても、僕は一切責任を持てませんので、くれぐれもご注意下さいネ。

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