2010年01月11日

21.デイタイムランプを装着しました

昨年12月中旬の午前。雨上がりの曇天を407で片側1車線の幹線道路の先頭を50km/hくらいで走行していた時です
対向車線は車が数珠繋ぎで連なって走行してましたが、最後尾のトラックが通り過ぎると、突然お婆さんが現れて道路を横断し始めました!!

407とお婆さんとの距離は10mくらいしかありません。

うおぁぁ!! 急ブレーキ!!!

路面がまだ乾ききっていないので、4輪アンチロックブレーキが盛大に作動。
ダダダダダッ!! ブレーキペダルと車体に激しい振動が伝わります。

止まれないっ! もうダメだぁ!!

その時、お婆さんはやっとこちらに気付いて、センターラインの辺りで足を止めました。
407はお婆さんの横をすり抜けて、車1台分くらい通り過ぎたところでやっと停車しました。

セッ、セーフ!!

ああっ、恐かったぁ


しかし、肝心のお婆さんは、きょとんとした顔をしています。つまり、直前まで407に全く気が付いていなかったようなのです。

帰宅後、冷静になって原因を考えてみました。
僕の407の車体色は黒です。午前中とはいえ曇天で、おまけに路面は湿って黒っぽくなってます。
つまりお婆さんの目には、407の姿は完全に路面と同化していたのでしょう。

う~ん。これはいかん!! 何とかしなくては。。。。。

そこで、デイタイムランプを装着することにしました。

デイタイムランプを車体中央寄りに装着している車をよく見かけますが、僕はできるだけ車体の外側に装着したいと考えました。また、出っ張ったりぶら下げたりといった、「いかにも後付け」感はできるだけ払拭したいです。
いろいろ考えた末、ラジエータグリルの一番端の部分に取り付けることにしました。この部分はダミーで、グリルに穴が空いていません。
サイズを測ってみると、横幅は145mm。縦は35mm。奥行きは最大50mmでした。


ここにピッタリサイズのデイタイムランプを探してみました。
一番候補は、PIAA製の「DENO3」です。
メッキボディにレンズカットも綺麗で、デザインはなかなか良い感じです。少し本体を加工すれば、サイズ的に何とか取付できそうな感じです。ただし、奥行きはギリギリなので、横から見ると後付け感がありそうです。


その他に色々調べていたら、「市光工業」製の「NEW LED DAYTIME LAMP」という商品が見つかりました。このメーカーは長距離トラックなどの装着率が高いそうで、特に明るさが抜群と評判です。
明るさの理由は、「GEEユニット」という電源コントロール装置が付いているからです。
LEDは、「電源が入った瞬間がもっとも明るい」という特性があり、このGEEユニットは電源を1秒間に60回程度点滅させることで、常にLEDの発光輝度のピークを保つという仕組みだそうです。
「TYPE 5X」という製品だと、サイズは横幅140mm、縦24mm、奥行き17.5mmと、正にピッタリです。特に奥行きが少ないのがポイントで、この薄さなら、407のグリルに奥まって取り付けることができそうです。


定価は17,325円もしますが、ネットで探して 8,000円程度で購入しました。写真のとおり、いかにも「ディーラー向け」という感じのそっけのないパッケージに入ってました。
商品構成は、LEDランプとGEEコントロールユニット、電源ハーネス、取付金具類です。GEEユニットは電圧降下の役割があるので、LEDランプをバッテリーに直結させてはいけません。


ランプ本体はこんな感じで、LEDには反射鏡もなく、レンズカットもゴテゴテとしてます。はっきり言って、「なんか安っぽいなぁ。。。」という印象です。
レンズのプラスチックの品質もあまり良くないようで、ポリカーボネートのような高級品ではなく、ただの透明プラスチックです。しかも、本体とは接着剤で接着してあるだけで、側面から接着面が透けて見えてます。
でもまあ、407のグリルの奥まった部分に装着すれば、あまり気にしなくても良いでしょう。


一番の問題は、背面から配線がにょきっと伸びていることです。しかも、背面には配線部分のゴムパッキンを収納するためなのか、数ミリの高さの突起があります。
う~ん。これはやはりトラック用なのか。。。。(^_^;)


背面には水抜き用との穴が2つ空いていて、穴の中には紫色のシールのようなものが貼り付けられています。説明書には「この穴は塞がないで下さい」「シールは剥がさないで下さい」と書かれてます。
どうやらこのシールは、外側から水は侵入しないけど、内側の水分は外に逃がす特殊なシートのようです。造りはしょぼいですが、防水対策への配慮は一流です。


このランプをできるだけグリルの奥の方に取り付けるには、グリルに大きな穴を3カ所も開けなくてはなりませんが、グリルに穴を開けるのは勇気が要ります。
そこで、背面の配線部分の突起を切り取って、できるだけ平坦に加工することにしました。
カッターナイフでゴムパッキンを切り取って、プラスチック部分はノコギリで切り落としました。穴の部分からは、LEDの基盤裏側がすぐそこに見えてます。


この穴を防水するために、ホットボンドで充填しました。そして、配線は本体の横から出せるよう、背面にボンドで貼り付けておきます。


これでもまだ、背面には配線の厚みと水抜き穴の突起が2mmほど出っ張ってます。そこでこれらをクリアするために、2mm厚の透明アクリル板を両面テープで貼り付けました。


これで完成です。平らになった背面に、両面テープを貼り付けます。


GEEユニットから左右のランプに伸びるコードは、片側は短く、片側は長くなってます。ところが、短い方のコードが短すぎて、GEEユニットの取付場所が自由に選べません。
そこで、長い方のコードを50cmほど切断して、それを短い方のコードに継ぎ足しました。これで左右の配線はちょうど良い長さになりました。


次は407への配線です。フロントグリル上のパネル(ライオンマークがある部分)は、2本の金属ネジと3本のプラスチックネジを外すと、前方にずらして上方に浮かすことができます。
浮かした隙間から配線を通します。


配線が済んだら、パネルを元に戻します。配線は、パネルの隙間からヘッドライトの下を通ってエンジンルームに引き込みます。


助手席側のランプの配線は、フロントグリルのすぐ上の部分の内側を通します。配線はこの部分にぐいぐいと押し込んでいくと、しっかり固定されてブラブラすることはありません。


そして、ランプを両面テープで固定。ランプの配線(写真の緑と黄色のコード)は、目立たないようにグリルの桟を這わせて中に引き込みます。配線の先端には防水カプラーが付いていますが、このカプラーが大きいので、収める場所に結構苦労しました。


運転席側のランプの配線も同様に、フロントグリルの一番上の部分の裏側から引き出します。こちらも何とかグリル上部の隙間にカプラーを押し込んで、一件落着です。
ほんの少し見えている配線(黄色と緑のコード)は、あとで黒く塗装して目立たなくする予定です。


試験的に、GEEユニットの配線をバッテリーに繋いで試してみました。
おおっ、これは明るい!
おまけに、GEE発光のおかげで光源は蛍光灯のようにチラついています。
このチラつきが人間の視覚に訴える効果があるので、実際の明るさ以上に相手の注意を引くことができ、安全性が倍増するのだそうです。
消灯時は安っぽい外観でしたが、点灯するとLEDの粒が大きく見えて、なかなか高級感があります。これなら407のイメージを損うことはありませんね。


これは照明を消したガレージの中です。ガレージの床や壁を照らすLEDの明るさは、白熱球のポジションランプ以上です。
一般的なデイタイムランプの電力消費量は、だいたい左右合わせて1W程度ですが、この製品は5W~6W程度とのことです。GEEユニットがあるので、消費電力の全てがLEDに費やされている訳ではないと思いますが、LEDランプでこの消費量は、明るい証拠だと思います。


説明書には、「GEEユニットは、水に濡れない位置に取り付けること」という注意書きはありますが、エンジンルームの熱については特に何も書かれていません。しかし、電子部品はできるだけ熱源から遠く離して設置するのが無難なので、GEEユニットはタイヤハウスの裏側に取り付けることにしました。
ジャッキアップしてフロントタイヤを外し、インナーフェンダーを外します。
インナーフェンダーは、下部の3本の金属ネジと2本のプラスチックファスナーで留められています。この写真はフェンダーの頂点の部分です。(プラスチックファスナーで留められています)


このプラスチックファスナーは、このような形をしています。
取り外す時は、真ん中のボタン部分をペンチなどで引き抜いてから、本体も同じくペンチなどで引っぱれば抜けます。


取り外したインナーフェンダーです。バンパーのオーバーハング部分も一体化されていますね。


インナーフェンダーを外すと、内側はこのようになってます。けっこうなスペースがありますので、GEEユニットの取付には困りません。
今後、フォグライトもHID化する計画ですが、その際はこの部分にバラストを設置したいと考えいます。今回はその下見も兼ねて、良~く観察しておきました。


GEEユニットは小型で軽いので、金属ステーを使うまでもない感じです。
今後HIDのバラストを設置する際に、GEEユニットを移動させる必要があるかもしれないので、今回は簡単に装着することにしました。


このようにタイラップをGEEユニット(緑色の箱です)の取付穴(2カ所)に通して、既設ステーに結びつけて留めました。
超簡単な方法ですが、しっかり取り付けることができました。これで十分ですね。
GEEユニットからの配線は、エンジンルームに抜ける穴を通しました。この穴には、ウィンドウォッシャーの配線や、フロントソナーの配線などが既に通してありました。


GEEユニットの電源は、イグニッションONで通電する回線から取ることになっていますが、それでは夜間走行時などにOFFにすることができません。
そこで、室内にON/OFFスイッチを付けることにしました。エンジンルームから室内に配線を通す必要がありますので、ここの部分を使います。


ここは、以前にバッテリーから「ライフ・ウィンク」への引き込み線を取り付けた際にも利用した穴です。
黄色いコードがGEEユニットへのプラス電源への配線です。狭い場所なので、針金を使って苦労して配線を通しました。


配線には、ヒューズボックスも付属していますが、室内に配線を引き込む仕様ではないので、またまた配線の長さが合いません。
そこで、ヒューズからの配線は切断し、新たに引き込んだコードとギボシ端子で接続します。ヒューズは、ストラット部分にあったネジを利用して取り付けました。


室内からのケーブルは、このように遮音材の内側を一旦通して、ヒューズまで配線しました。
コードは全て、コルゲートチューブで保護しておきましたので、我ながらなかなか綺麗に配線されていると思います。(笑)


こちらは、ヒューズからの配線がGEEユニットのあるフェンダーへ向かうところです。
ヘッドライトユニットの直ぐ後側に位置します。


室内側の穴は、ブレーキペダルの付け根あたりにあります。
これは、ダッシュボード足元から上を見上げた写真です。
前回配線したライフ・ウィンクやフロントソナーの配線と一緒に、タイラップでしっかり固定しておきました。


スイッチは、ステアリングコラムに装着することにしました。ここには既にフロントソナーのスイッチが取り付けられていますので、これに並べて取り付けます。
ドリルで穴を開けた後、リーマーで慎重に穴を広げていきます。
スイッチはエーモン製のロッカースイッチですが、20mmもの大穴を開けないといけません。ちょっと勇気の要る瞬間です。


穴を開けたら配線を通します。スイッチにはLEDランプがついているので、配線は3本必要です。
電源は以前にETCとレーダー探知機用に取っておいたアクセサリー電源を使いました。


完成です。既設のフロントソナー用のスイッチと同型なので、全く違和感ないですね。正解でした。
スイッチONでLEDランプが点灯します。運転中は直接見えない位置ですが、手探りで分かり易い位置ですし、夜間は運転席からでもぼんやりと明かりが見えますので、点灯状態が分かります。


いよいよガレージから出して観察してみました。
晴天の日中だと、正直言ってあまり目立ちません。。。(泣)
でも、少し日が陰ってスモールライトを点灯する車がちらほら出てきた頃になると、GEEユニットの高速点滅は肉眼ではかなり明るく感じます。
ただ、周波数が合わないのか、デジカメではどうしてもうまく写すことができせません。(実際は、この写真より数段明るく見えてます)


夜間にスモールを点灯させたところです。
スモールは、小糸製の「ホワイトビーム」という青白いバルブに変更しているのですが、デイタイムランプの真っ白な光に比べると、思いっきり黄ばんで見えます。
肉眼で見ると、この色の違いは、かなりみっともない程のレベルです。これは問題ですね~っ。スモールもLEDに変更しないとねぇ。。。。。


ヘッドライトを点灯させたところです。HIDのヘッドライトにも負けないほど、存在感のある明るさです。
しかし、純正のHIDでさえLEDの白さに比べると、黄色く感じてしまいます。でもまあ、夜間のインパクトはかなりのものとなりました。
まずは成功ですかねっ!


その後、昼間のアップの写真も撮影してみました。あまり違和感なく装着されていると思うのですが、如何でしょうか???