2009年09月06日

16.オイル交換しました(半合成オイル?)

407は、先週発生したホイールの回転センサーの故障による「ABS」と「ESP」エラーが頻発していますが、部品が届くまで修理できないので遠乗りする気が起きません。
いつも乗るばかりなので、たまには自分でオイル交換してみることにしました。

自宅のガレージには、プントのオイル交換用と、407の前車である<ベクトラのオイル交換用に、ペール缶で購入したESSOの「Ultraflo typeS」が鎮座しています。


このオイルの粘度は10W-40なので407にも適切なのですが、残念ながら部分合成油です。
407の取扱説明書には「100%化学合成油が良い」と書かれていますが、100%化学合成油はプントでオイル漏れを起こしたので、ちょっと躊躇しています。
鉱物油も「使用可」ですが、「早めに交換しろ」とのことです。できれば「半合成」が欲しいところです。(その点、ディラーさんで交換したTOTALの「QUARTZ 7000」は、半合成でベストチョイスでしたね)
プントのオイル量は3L弱なので、ペール缶の20Lはオイル交換7回分!にもなります。
なかなか減らないので、407にも使用できないか考えてみました。

そこで、100%化学合成油とブレンドして「半合成」を作ることを思いつきました。
ホームセンターを何軒か徘徊しましたが、最近の100%化学合成油は、省燃費用の0W-20なんて超低粘度ばかりが多く、粘度の高いオイルはなかなか見つかりません。
3軒目でようやくMobil1の「DE」という、5W-40のオイルを見つけました。本当は10w-40が欲しかったのですが、ブレンドするので良しとしましょう。(笑)

このオイルを4Lの空缶(右側の缶)に半分だけ分けて、そこにESSOの「Ultraflo typeS」2Lを入れて混ぜました。
407のオイル量はフィルター交換時で5.5Lなので、「100%化学合成油を2L」と「部分合成油を3.5L」をブレンドしようという考えです。4L缶では足らない1.5Lは、給油口から直接に部分合成油を入れて、エンジンの中でブレンドしましょう。(笑)
本当は100%化学合成油を3Lくらい入れたかったのですが、中途半端なので仕方がありませんね。


オイルフィルターは、BOSCH製を購入してきました。型番は、「OP-PEU-3」です。


ドレンパッキンはガレージにベクトラ用が余ってましたが、念のためにディーラーさんで購入してきました。
購入した407用のドレンパッキンは、なんとこんな形をしてました! 内側にゴム製のOリングが組み込まれているという、今まで見たこともないタイプです。ディーラーさんで購入して良かった!!


ガレージジャッキ2台を両方のサイドシルに噛ませて持ち上げますが、407はもともと車高が低いので、並みのジャッキは車体下に入りません
そこで、このような木材の端切れの上に407を自走で乗せてから、ジャッキアップします。


両側からジャッキアップしますが、車体の下に潜り込むのはとても危険なので、「ウマ」もサイドシル部分に噛ませておきました。安物のガレージジャッキですが、これで万一の事故も防げます。


ジャッキと「ウマ」はこんな感じでセットしました。
「ウマ」が当たる部分のサイドシルにジャッキアップポイントはありませんが、万一ジャッキが不用意に降下した場合に備えての予防なので、作業中はここには重みはかけません。(サイドシルと「ウマ」の間は、ほんの少しだけ浮いてます)


407のオイル交換で一番面倒なのは、このアンダーカバーの取り外しです。エンジン部分からエキゾーストの触媒部分まで続く、長~いカバーです。


このアンダーカバーは、合計13本の金属製クリップで留められてました。
このクリップは、マイナスドライバーで90度回転させれば、スポッと抜ける仕組みです。しかし、車体下に潜り込んで寝っ転がっての作業になるので、なかなか面倒です。


フロント側から順番にクリップを抜いて、ようやくアンダーカバーが外れました。
エキゾーストに近い部分には断熱材が貼ってあったり、ロアアームの付け根部分に触れる部分には緩衝材が貼ってあったりと、なかなか良く考えられてます。


フロント側の先端は、このような「引っ掛け」の形をしています。
カバーを装着する際は、まずこの部分を車体に差し込んでアンダーカバーを仮止めしてから、クリップで留めていく訳です。


真ん中あたりにも同様な「引っ掛け」がありますので、装着時は忘れないようにします。


407のドレンボルトは真下に向かって取り付けられています。
ボルトを緩めると物凄い勢いでオイルが吹き出してくるので、注意が必要です。


せっかくジャッキアップしたので、アンダーフレームなどをじっくり観察してみました。
フロント側のアンダーフレーム(写真中央で横に伸びている丸くて太い銀色のパイプ)は、全てアルミ製です。


これは、アンダーフレームとフロントメンバとの繋ぎ目部分です。
この溶接跡は間違いなくアルミ素材ですね。


アルミ製のアンダーフレームと鋼鉄の車体は溶接することができないので、接続部分はこのように太いボルトで止められています。こうやって良く見ると、あちらこちらボルトだらけです。
407は、素材も製造にも手間が掛かってますね。


フロント側のアウトレットマニホールドは、こんな形をしています。
これは膨張管の役割なのでしょうか? キラキラと光ってなかなか綺麗でした。


国産車のドレンボルトのサイズは、17mmからせいぜい19mmですが、407は24mmもありました。こんな大きなドレンボルトは始めて見ました。
僕のソケットレンチセットにこんな大きなサイズはありません。工具箱を探したらメガネレンチのセットに24mmがありました。良かった!


ドレンボルトを抜くと、予想通り「ドバッ!」とオイルが出てきました。
この写真は流量が少なくなった最後の頃です。
このオイルでの走行距離は3,300km程度ですが、抜いたオイルはけっこう汚れてました。まだ少し早いかな~と思ったのですが、この汚れを見ると交換して良かった感じです。


車体下に潜って作業するためジャッキはかなり高めに上げています。このため、オイル処理箱を床に置くとオイルパンとの距離が空きすぎて、勢いよく出てきたオイルが飛び散ってしまいます。
そこで、オイルの空き缶を処理箱の下に敷いて高さを調整しておきました。


次にオイルフィルターを外します。この部分は手が入り易いので、工具も使いやすくて楽ちんですね。
フィルターを緩めるとオイルが漏れ出しますが、エンジンブロックを伝わることはほとんどなくて、比較的綺麗に作業できます。


今回購入したBOSCH製と純正のオイルフィルターを並べてみました。
サイズも細部のデザインも全く同じように見えます。もしかすると、純正のフィルターBOSCH製ではないかな?という気がしました。


オイルフィルタの取付部分は、特に変わった形になってません。(当たり前か?)


オイルを規定量まで入れて、慣らし運転してみました。
心なしかエンジン音が静かになったような気もしますが、大きな変化はありませんでした。(笑)
部分合成油の方はあまり高価なオイルではないので、次回は少し早めに 3,000kmあたりで交換するつもりです。
今日はプントもオイル交換したので、少々くたびれました。(笑)